さいとうなおき著『うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法』

メンタル

この記事は更新途中でござるよ!

拙者
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言わずと知れた、さいとうなおきさんの大人気書籍でござるな。

これから絵を描き始めたい、または描き始めたばかりの初心者さん向けの内容もありますが、ある程度描き続けている人や、描き続けて壁にぶち当たっている中・上級者さんにとってもためになる考え方やアドバイスがたくさん載っていると感じます。


本書『うまく描くの禁止』は、さいとうなおきさんの動画で語られた内容の要点をまとめ、お悩みテーマ別に紹介しています。そのため、元となっているYouTube動画リンクのQRコードが記載されているのですが……。

拙者
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この記事をご覧になってる方ならご存じの方も多いと思うのでござるが、さいとうなおきさんは悲しくもご自身に非のない出来事により、最初のYouTubeチャンネルを停止されているでござる。現在のチャンネル「さいとうなおき2」は二代目でござるな。

ということで、本書に記載されているQRコードのリンクは無効となっています。しかしながら該当動画はニコニコ動画に再アップされており、下記のPIE Internationalのページにリンクがまとめられています。

『うまく描くの禁止』ご購入のお客様へ

拙者
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二代目YouTubeチャンネルの方に再アップされている動画もあるかと思うでござるが(確認中)。本記事で動画へのリンクを貼る際はニコニコ動画の方も貼らせていただくでござる。


拙者
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それでは、拙者に個人的に刺さってる本書の内容をいくつかピックアップしたいでござる。

Q 「オワコンにならないためには?」A 「矛盾し続けよう!」

P.72-

Q 「やりたい仕事をもらうには?」 A 「「商品っぽい絵」を描く!」

“「商品っぽい絵」とは、つまり「仕事につながる絵」”

絵を依頼するクライアントの多くは、進行中のプロジェクトにうまく当てはまりそうな「商品っぽい絵」をSNSで探していますが、せっかく絵をSNSでアップしても、練習用の絵では商品に見えません。なので、まずは自分が仕事をしたい分野で商品化できる絵を描き、それをTwitterやpixivなどのSNSに投稿する。これが最も大事なファーストステップなんです。

P.103 CHAPTER 3 仕事がもらえない > Q やりたい仕事をもらうには? > 1 商品っぽい絵を描く より
拙者
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クライアントさんの立場で考えてみれば至極まっとうで明らかなことに思えるでござるが、描くこと自体に一生懸命になっている側には、この視点が抜け落ちてしまいがちでござろうな…。

「本気で仕事を得たいなら、ある時点で練習のための練習をやめる必要」があるとも言われています。あるキャラクターの仕事をしたい! というのであれば、力を入れるべきはそのキャラクターの「商品っぽい絵」の制作であって、基礎的な人体の勉強や練習ばかりではクライアントの目に留まることはないでしょう。

拙者
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とはいえ、頑張って「商品っぽい絵」を描いたつもりでも、基礎画力に不安がある状態ではなかなか実際の商品クオリティに届かないのが非情な現実…。

ここで投げ出してしまわずに、「この商品はなぜ売り物にならないのか」という視点で自分の絵を分析するのが次のステップだそうです。自分の「優れた部分」は必ずあるので、そこは生かしつつ、「足りない部分」を探し出してください。やはり優しいさいとうなおきさんの背中押し……!そして見つけた課題を解決するために、「ピンポイントで練習」しましょう。

先ほど探し出した欠点の中でも特に大事だと思う1、2点に絞って練習してください。

なぜ分析の後に練習するのかというと、あえて包み隠さずに言うならアウトプットの前にする練習は全て逃避行動だからです。練習や勉強は一見、前向きな行動に見えますが、アウトプットが伴っていないと「勉強しているから大丈夫」と、安心感を求めるだけの行動になってしまいます。

P.104 CHAPTER 3 仕事がもらえない > Q やりたい仕事をもらうには? > 3 ピンポイントで練習する より

自己分析と課題のアウトプット無しに練習を始めても、それは目的のない「練習のための練習」になってしまうでしょう。「練習のための練習」も、しないよりは絶対にマシでしょうし、無目的に始めた練習の中で課題に気づくこともあると思います。しかしながら、このご本の、このセクションのテーマは「Q やりたい仕事をもらうには?」です。「本気」で、「やりたい仕事」「最速」で獲得したい! というのであれば、

【1】商品っぽい絵を描く > 【2】分析する > 【3】ピンポイントで練習する

この3ステップに沿って努力してみるのが良さそうです。

拙者
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記事の作成と御本の発行時期が前後して申し訳ないでござるが、「絵の努力はサボりだ!」というIxyさんのお考えと同じ感じでござるな!

Q 「やる気はあるのに集中できません」 A 「「不安」が原因!」

”集中力を高めるためには不安を取り除くことが重要”

拙者
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拙者、自慢ではござらんが集中力の「無さ」には自信ニキでござる…。
「不安」が原因と言われると……、そうかな…? そうかも…?

人は不安があると気が散ってしまい、今やるべきことに集中できなくなります。
そして、長期間にわたって不安を感じ続けると、脳が委縮して認知機能がうまく働かなくなるそうです。そのくらい、不安感は考える力や集中力に影響を及ぼすのです。

P.182 CHAPTER 5 やる気が出ない > Q やる気はあるのに集中できません より
拙者
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慢性的な不安に晒されて脳が委縮しちゃって認知機能がちょっとうまく働かなくなってる、と言われると、ナルホド…確かにたぶん、そう言われるとそんな感じっすね…。と自覚ニキ…。
万能感のあった子どもの頃~若い頃はむしろ拙者、集中力の塊みたいな感じでござったもん(ほんとでござるよ…)。
大人になって色んな壁にぶつかって現実を見たり、心身の調子を崩す経験を重ねたりする中で、「不安」と二人三脚みたいになってるでござるね、今や…。
なるほど、そりゃあ集中力が無いわけだ?!

このセクションでは、「集中力を奪う行動TOP3」と、それらへのさいとうなおきさんの対策法が紹介されています。

第3位 SNSのコメントを全部返す

さいとうなおきさんは「コメントの代わりに「いいね」をつけ」、「「いいね」だけでは伝えられない想いがある場合のみ返事を書く」ようにしているそうです。そのように「自分の中にルールを設けるだけでも、不必要な不安から解き放たれて、気が楽になる」とのこと。

拙者
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「決断疲れ」という現象があるくらいでござるからな。どうしても気を遣ってしまうSNS上での対応にも、一定のルールを設けておくことは確かに有効でござろう。

第2位 将来について悩む

若く不安でいっぱいだった頃のさいとうなおきさんがとった対策は、「紙に悩みや不安をとにかく書くこと」だったそうです。

頭だけで考えていると、不安が不安を生みます。でも、紙に自分の考えを書き出すと、将来についての漠然とした不安が消え、そのかわりに不安を解消するために具体的に何をすればいいのかを可視化することができます。

P.185 CHAPTER 5 やる気が出ない > Q やる気はあるのに集中できません > 第2位 将来について悩む より

不安を解消する書き出し術の具体例も掲載されています。この書き方は、浅田すぐるさんの著書『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』で紹介されている「ロジック3」という方法を、絵や創作物に関する悩み・考えを整理する際にも使えるようにアレンジしたものだそうです。

拙者
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拙者もこの方法で書き出してみてアップしようと思うので、更新をお待ちくだされい。

第1位 「疲れた」と言ってしまう

脳は一番身近な人の言葉から影響を受けやすいと、脳科学で証明されています。一番身近な人の言葉、つまり自分が口にした言葉は、自分自身に強く影響を及ぼします。
[…]
ということは、この脳の習性を逆手にとって「頑張った!」と言えば、どうでしょう? 人間は不思議なもので、「疲れた」というネガティブな思考の時は、思考停止に陥りがちですが、「頑張った!」というポジティブな思考になった瞬間に、急に思考が働き始めます。

P.187 CHAPTER 5 やる気が出ない > Q やる気はあるのに集中できません > 第1位 「疲れた」と言ってしまう より
拙者
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拙者、「疲れた…」よりも、「疲れるほどのこともできていない…今日はまた何もできていない…どうしよう…」と、ダイレクトに不安と後悔に苛まれる言葉で一日を総括しがちでござる…。「頑張った!」という言葉でしめくくるためにも、まずはちょっとでも頑張ることからはじめよ・・・う・・・。あんまり頑張れなくても、「できたことのカウント」、何かしらポジティブな意味づけができるよう…に努めたいでござるな。


拙者
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というわけで、「集中力を高めるには不安を取り除くことが重要」という学びを得て、めちゃくちゃ腑に落ちているのでござるが、その一方で、拙者、筋肉少女帯さん「トキハナツ」という歌が昔からとても好きなのでござるよね…。

「トキハナツ」歌詞(JOYSOUND)

拙者
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この歌での名前は「憂鬱」でござるが、この「憂鬱」とか「不安」を常に内に飼っているというのも、創作をする、あるいはそもそも生きていく上での原動力として、ある程度必要なんじゃないかなぁと、少なくとも拙者は、そういうのが必要な側の人間なんじゃないかなぁ、とは思っているでござる。

拙者
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不安を解消して健やかに生産性高くありたい!
同時にある種のエネルギー源として不安を飼い続けてもいたい!
このジレンマが新たな不安となり集中力を削ぎつつ、良き「矛盾」として拙者を高みへと導いてくれるのでござるな!!(???)

Q 「スランプに陥ったら?」 A 「描き続ける!」

”辛いと感じる時、まさに成長している瞬間だから”

ポイントなのは、スランプは一番下の階段から、二段目に上がった時に起きるということです。「スランプって、今までできていたことが急にできなくなることでは?」と思う人もいるかもしれませんが、多くの場合、それは勘違いです。

P.190 CHAPTER 5 やる気が出ない> Q スランプに陥ったら? > 理由2 辛いと感じる時、まさに成長している瞬間だから より

なぜ、できなくなったように感じるか。それは一番下の階段にいる人が、自分は描けていると思い込んでいる状態だからです。その人が何かの拍子に(本を読んだり、上手な絵を見て何かに気づき)目のレベルだけ上がってしまうことがあります。ここで目だけが肥えて、技術は追いつかない状態になります。だから描けない! 苦しい!! これがスランプの正体です。

P.190 CHAPTER 5 やる気が出ない> Q スランプに陥ったら? > 理由2 辛いと感じる時、まさに成長している瞬間だから より
拙者
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スランプの説明は、ダテナオトさん弐藤潔さん『イラスト解体新書』の序章コラム、「スランプって何?」とほぼ同じような内容でござるな。

『イラスト解体新書』(2018年)でも、スランプの脱出方法は「熟練度をあげる」こと、つまり技術的問題の底上げだとされていました。同様にさいとうなおきさんも、「たくさん練習をして、目だけ肥えた状態に技術を追いつかせ」ることをスランプ脱出法として挙げています。

拙者
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スランプを感じてもうだうだ腐っている場合ではなく、とにかく技術を磨くしかないのでござるな…。ツラタン…。

「この苦しみは退化ではなくて成長だ!」と前向きに捉えられれば、スランプも乗り越えられるでしょう。諦めないで! あと一歩です!!

P.193 CHAPTER 5 やる気が出ない> Q スランプに陥ったら? > 理由2 辛いと感じる時、まさに成長している瞬間だから より

スランプを感じたということは、既に「部分的に」、一段階レベルアップしているということなのでしょう。完全なレベルアップまでもうひと踏ん張り、がんばれ! と背中を押してくれています。

Q 「絵を描くことが辛い時は?」 A 「うまく描こうとするの禁止!」

P195-

井の中の蛙力

Q 「絵が描けなくなりました」 A 「運動しよう」

” 運 動 し よ う ”

拙者
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この「運動しよう」という内容は、YouTube動画で拝見した際にかなり印象に残ったのでござるが…。まっこと身に染みるお話でござったな……。

拙者
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なお本書の「A」のなかで、この「運動しよう」だけ「!」が付いてなくて草、いや…草を生やしているではなく…。問題の切実度が伝わってくるのでござる…。


「思い込み」というプレゼント

最後に、あとがきページから引用させてください。

僕の実家は米農家です。だから、絵描きになるためのノウハウや専門的な教育みたいなことを施してくれたことは全くありませんでした。[…]だけど、両親は僕に素晴らしいプレゼントをくれました。それは「思い込み」というプレゼントでした。言葉にするとたった一言「お前ならできる」という言葉です。[…]今思うと、それがあったから、僕は幾度となく壁にぶつかって挫折して、失敗しても「いや、俺ならできるハズだ」と思い込んで、今までやってこられたと思うのです。

P.219-220 この本を手に取ってくれたあなたへ より

両親にもらった素晴らしいプレゼントのおかげで、今の僕がいます。そして、僕が両親からもらったものと同じように、この言葉をあなたに贈りたいです。

あなたなら、できます。きっと、あなたならできる。

P.221 この本を手に取ってくれたあなたへ より
拙者
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初心者から中・上級者まで、多くの悩める絵描きメンを勇気づけてくれる、さいとうなおきさんの温かなお人柄でござる…!

(適宜メモ書きを更新。いつかちゃんとした記事にできるといいな……。)

2026/01/28
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